深刻な症状を引き起こしやすい双極性障害は早めに診察しよう

婦人
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こころの病気です

ドクター

交互にやってきます

精神科を受診することになる病気は、こころの病気といわれます。こころの病気は、いろいろな種類に分類されています。気持ちが沈んだり、心配や不安な気持ちが強いなどといった場合は、こころの病気である可能性があります。そういった、こころの病気の一つに、気分障害があります。気持ちが沈んだり、逆に気持ちが高ぶったりする状態が長く続くと、気分障害と診断されます。長く続くとは、どのくらいの期間をいうのかというと、このような症状が2週間以上続いた場合です。また、気分障害をさらに分類すると、3つに分けられます。1つは、気持ちが落ち込む状態と高揚する状態の両方が現れる、双極性障害です。2つ目に、気持ちが沈む一方である、大うつ病性障害です。これは、一般的にうつ病といわれています。そして3つ目に、比較的軽いうつ状態が長く続く、気分変調性障害です。双極性障害の特徴は、うつ状態と躁状態の時期が交互にやってくることです。うつ状態の時期は、気持ちが落ち込み、何事も手につかなくなります。勉強や仕事、家事などをはじめ、何もする気が起きなくなります。好きであるはずの趣味でさえ、取り組まなくなります。また、眠れないことも多くなります。この時期は、自殺願望が出やすいため、特に周囲の人の配慮が必要です。一方、躁状態は、非常に活動的になります。機嫌もよく、話をたくさんするようになりますが、怒りっぽくもなります。気持ちが高揚しますが、本人は決してハッピーな気分を抱いているわけではないといわれます。

普段とは様子が違います

双極性障害は、症状の重さによって、さらに3つに分類されます。うつ状態と躁状態の双極1型障害、うつ状態と軽躁状態の双極2型障害、軽うつ状態と軽躁状態の気分循環性障害の3つです。軽躁状態を確認するのは、精神科の医師でも難しいといわれていますが、普段の様子とは明らかに違った状態が続くことが多いため、診断できます。病院を受診する前に、普段と違うところを書き出しておき、医師に提示すると、診察がスムーズです。双極性障害の治療は、薬による治療が行われます。これは、うつ状態でも、躁状態でも同じです。薬は基本的に、気分安定薬を使用します。躁状態のときに使用する薬として、抗精神病薬を補助として併用することもあります。抗精神病薬は、おもに統合失調症という病気の治療に使われている薬です。この薬は、飲み薬だけでなく、注射のものもあります。薬物による治療においては、副作用があるため注意が必要です。手や足が震えたり、のどが渇いたり、便秘になったりします。また、貧血やふらつきが現れることもあります。そのような症状が現れた場合には、速やかに医師に相談します。医師とともに、違う薬に変えて、経過をみながら、体質に合った薬物治療を続けます。うつ状態と躁状態が何度も現れる場合は、完全に治るのは難しいといわれています。しかし、薬で再発を予防することは可能です。そのため、日常生活を送ることはできるようになります。本人の努力や周りの人によるサポートは、あせらず、長い目でみて、ゆっくりと進めていくことが大切です。